糖尿病の治療ガイド

-コタラヒム-

コタラヒム サラシア

コタラヒム サラシアの効果効能

コタラヒムは学名サラシア・レティキュラータで、サラシアの学名はサラシア・オブロンガで、共にインドやスリランカに自生するニシキギ科のつる性植物です。

コタラヒム、サラシア共にサラシノール、コタラノールという有効成分を含んでいますが、これらは糖質をブドウ糖などに分解する消化酵素α-グルコシダーゼの働きを阻害する働きがあり、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。

またコタラヒムには肝臓で新たに糖を作る「糖新生」を抑制作用があり、コタラヒムの有効成分のマンギフェリンには、糖尿病の合併症を防ぐ働きなどがあります。このためインドのアーユルベーダでは、糖尿病治療薬として用いられ、その効能は世界保健機構(WHO)で2002年に認められています。


スポンサードリンク


サラシノールとコタラノールのα-グルコシダーゼ阻害活性

食事に含まれるでんぷんや糖質は、胃から小腸に入るまでに細かく消化され、最後にα-グルコシダーゼという消化酵素で小腸から吸収できる形の単糖類(ブトウ糖など)に分解されます。小腸から吸収されたブドウ糖は、門脈という血管を通って肝臓に入ります。正常では、ブドウ糖が門脈に入ると膵臓から瞬時にインスリンの追加分泌が起こり、これによって、肝臓はブドウ糖の放出を抑え、取り込みを行います。

肝臓を通過して筋肉に送り込まれたブドウ糖は、インスリンによって筋肉細胞に取り込まれるため、食後の血糖値は、140mg/dLを超えることはありません。

糖尿病では、ブドウ糖が門脈に入ってもインスリンの追加分泌が十分ではないため、肝臓からのブドウ糖の放出は抑えられず、また肝臓へのブドウ糖の取り込みも低下したままなので、大量のブドウ糖が体の隅々にまで流れ込んでしまいます。

サラシノールとコタラノールは糖質を分解するα-グルコシダーゼの働きを阻害しますので、小腸からゆっくりとブドウ糖の吸収が行われます。このため、食後の血糖値は緩やかに上昇するようになり、インスリンが遅れて追加分泌されても、効率的に血糖値を下げてくれます。

糖尿病の合併症を防ぐ効果がある、コタラヒムの有効成分マンギフェリン

糖尿病で高血圧が続くと、細胞の中にブドウ糖がどんどん流入してくるようになります。そのため、ブドウ糖を代謝させる酵素(アルドーズ還元酵素)の活性が高まりますが、そのために別の酵素(ソルビトール脱水酵素)の活性が上がらなくなり、ソルビトールという糖尿病合併症の原因物質が増えてきます。

マンギフェリンには、アルドーズ還元酵素の働きを抑えて、ソルビドールが作られなくする作用があります。その結果、マンギフェリンは網膜症・腎症・神経障害といった糖尿病の合併症を、予防することができると考えられます。

またマンギフェリンには、脂肪の吸収を抑える働きと、脂肪分解作用があります。両方の成分の働きで、ダイエット効果が期待できます。

肝臓で糖新生抑制作用があるコタラヒム

糖尿病は、インスリン(ブドウ糖を細胞にとり込ませるホルモン)が分泌されない1型と、インスリンが出ているにもかかわらず、細胞側がそれに反応しにくく、結果的にその作用が不十分になる(これを「インスリン抵抗性」といいます)2型に大別されます。

2型糖尿病でインスリン抵抗性が生じると、血糖が十分あるにもかかわらず、体の細胞は「低血糖状態」という間違った認識をします。糖は大切なエネルギー源で、とくに脳には不可欠なものなので、低血糖という情報が届けば、体は肝臓で新たに糖をつくります。これが「糖新生」です。そして、その結果、さらなる高血糖と糖尿病悪化が引き起こされます。

コタラヒムは、この糖新生を阻害する働きがあります。

糖新生を阻害する糖尿病薬も、比較的新しい薬として、すでに一般的に使われています。ただし、同じ糖新生の阻害でも、薬の作用とコタラヒムの作用には違いがあります。

糖新生は、3~4段階をへて行われますが、薬剤はその最初のほうを阻害します。その結果、副作用として、血液が急激に酸性に傾き、循環障害や意識障害がみられる場合があるのです。

しかし、コタラヒムの場合、糖新生の最後の段階を阻害するので、こうした副作用の心配はありません。コタラヒムは、糖尿病に対する理想的な糖新生阻害物質といえるでしょう。

改善が期待できる症状

糖尿病 肥満

コタラヒム サラシアの有効成分

コタラノール サラシノール マンギフェリン(コタラヒムのみ)


スポンサードリンク


コタラヒム サラシアの飲み方

お茶で食前または食事中に飲むと効果的です。糖尿病の人は、お医者さんと相談してから使用してください。


スポンサードリンク


↑ トップページ